私は電機業界からの転職です。以前に勤めていたのは、消費者向けAV製品のセットメーカー。そこで、ビデオカメラやデジタルカメラなどに使われる電子基板の新機種導入前評価や、量産工程に入ってからの品質向上業務に携わっていました。Hondaに転職したのは、もともとクルマが好きだったということもありますが、それよりもHondaが掲げる「人間尊重」という理念に強く惹かれたからです。企業の礎は「人」だと私は思っていましたので、「社員を大切にする」と明確に謳うHondaにとても共感を覚えたのです。熊本製作所に前職でのキャリアを活かせるポジションがあると知り、ぜひHondaの一員になりたいと応募しました。



私が所属しているのは、汎用製品を手がける部門。そこで、発電機用や家庭向けコージェネレーションユニット用のインバータ基板製造における品質向上に取り組んでいます。特に家庭向けコージェネレーションユニットは、いまHondaの汎用機部門が力を入れて取り組んでいる分野であり、今後大きな成長が期待されている製品です。前職では基板を作り込む過程を手がけていましたが、ここでは基板の特性を調査し、解析する業務がメイン。回路解析はあまり経験していなかったので、私にとっては新しいテーマであり、毎日奮闘しています。品質改善業務は、自分が考えて対処した成果が、測定結果や不良率といった目に見える数字となって現れます。先日、基板製造の際のハンダ接続の改良策を考えて実行したところ、生産性を大きく向上させることができました。こうした瞬間にエンジニアとしてのやりがいを感じますね。


Hondaという企業は、ユニークでとんがったエンジニアが集まっている、どちらかといえば個人主義の会社だというイメージがあったのですが、実際には何事にもチームワークを大切にして業務を進めています。こういう風土だから仕事への意欲も高まるし、達成感も大きい。これはHondaで働く大きな魅力のひとつだと思います。そしてもうひとつ、部門間の連携がとてもいいのもHondaならではだと思います。たとえば私たちがミスをして、次工程の部門に問題を持ち込んでしまった時など、「なにやってるんだ」と言葉は少々乱暴なのですが、けっして我関せずという姿勢ではなく、問題を解決するためにはどうすればいいかを一緒になって考えてくれる。前の会社では、部門間で何かあればクレームを出すだけ。あとはそっちできちんと面倒を見てくれという感じでしたので、こうした文化があることに当初はとても驚きました。本当にいい環境を選んだと、いま強く感じています。
前職では夜遅くまで仕事をする毎日が当たり前でした。Hondaは時間の管理がきちんとしていますので、定時に退社することも日常的。平日でも妻と一緒に夕食を楽しんでいます。以前では考えられなかったことですね(笑)。