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一段落したばかりのプロジェクトが「FREED」の開発プロジェクトでした。数年前からプロジェクトリーダーとして新機種開発に加えてもらい、品質の立場から数え切れないほどの注文をつけてきました。研究所の作成する図面とこれまでの車種データを照らし合わせながら、高い品質を維持するためのサジェスチョンを行うのが私たちの仕事。Honda品質の査察官のようなポジションです。スタンスの相違から意見が食い違うこともしばしばですが、妥協しないことがこの仕事の基本です。
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まったくフィールドの違う企業からの転職だったため、かえってすんなり職場にとけ込めました。ただ、クルマに対する専門知識がまるでなかったので、すべてが新鮮で、すべてがちんぷんかんぷんの毎日。統計分析の研修にいたっては、アタマが混乱するばかりでした。源流改善室のポジションを理解してからは、第三者的立場から車作りに対する真摯な姿勢で臨むことができました。一部には厳しすぎるとの声もあるようですが、それこそ品質を支えるエンジニアとして最高のほめ言葉だと思っています。
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「明日、話があるからと上司の○○さんに伝えておいてください」。こんな電話を自宅からかけたことがあります。プロジェクトの検討段階で、どうしても納得できない部分があり、朝イチバンに相談したくてたまらず同僚を通じて緊急アポをとったのです。まわりはただならぬ空気に色めき立ちましたが、当の上司はにこにこ顔。食ってかかりそうな勢いの私を待っていたかのように、話を聞いていただき、私はすっきり。上司のフトコロの深さと何でも言える Hondaの社風を痛感した出来事でした。もちろん、意見は通しましたよ。
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自動車業界は本当に幅広い技術を集約した産業。自分だけの価値判断で「自分とは無関係」と決めつけないことですね。もちろん、ワールドスタンダードの製品を作るのですから相応にハードルは高くなりますが、自分の可能性を自分で決めないことも大切です。

迷惑もかけたし、自分の意見を曲げなかったことも。いろんな思い出と技術がぎっしり詰まったFREEDです。

新機種開発プロジェクトで一気に社内ネットワークが広がったという高橋さん。「この人脈が財産かも」とにっこり。

立ち話。上司も、同僚も、新人も。構えぬ意見交換から新しい技術や発想が生まれることもあります。

上司に食ってかかったら「いいね、その意見」とあっさり。「さすが役者が上でした」と高橋さん。