DIVERSITY

ダイバーシティ

- SPECIAL INTERVIEW -
HONDAの多様性は、進化、深化し続ける。

- SPECIAL INTERVIEW -

想いを具現化する場所
Honda
-自分のために働け-

人事部/多様性推進室/室長

MUTSUKO KOUGO

向後 睦子

SECTION 01

“人間尊重”を掲げる
Hondaの根幹、
多様性の泉。

2015年1月、人事部に新たに「多様性推進室」という組織が発足しました。これは、人種、国籍、性別、年齢、障害の有無にかかわりなく、Hondaの従業員全員に、平等に輝けるチャンスを与えたい、という願いを込めてつくられたものです。従来、創業者である本田宗一郎が掲げたHondaフィロソフィーには「人間尊重」という基本理念が盛り込まれていました。これは、自立・平等・信頼から成り立ち、一人ひとりが個性の違いを認め合い、多様な人材が持てる力を存分に発揮することで、企業として最大限の力を生み出せる、という意味を持ちます。

昔からその信念に基づき、個を尊重してきたHondaが、なぜこの度多様性推進室を立ち上げたのか。それは、今後もグローバル化が進むこの時代において、Hondaがさらに飛躍をしていくため、進化が必要だと感じたからです。現在の海外生産比率、海外販売比率は8割を超え、海外従業員も10万人以上になっています。価値観もニーズも違う世界各国のお客様に、Hondaのファンとなって頂くには、日本の価値観だけでは成り立たない時代となってきました。昨今のビジネス環境の変化に柔軟に対応するためには、改めて多様な個の意見や価値観を経営・意思決定の場へ上げていかなければ、新しい付加価値をお客様に提供し続けることはできません。

今までの人間尊重の精神から、さらに一歩踏み出す必要がある。それは、やみくもに変化を求めるのではなく、「人間尊重とは」という考え方の、その根底を深く理解することなのかもしれません。これは、Hondaにとっての大きな一歩となると考えています。

SECTION 02

“働きやすさ”
だけでなく
“働きがい”を。

多様性推進室がまず取り組むのは、女性のキャリアビジョンについてです。なぜ、男女平等を謳う中で、あえて女性にスポットをあてるのか。その理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、女性目線での商品開発の需要が高まっている点です。女性の社会進出が進み、ユーザー層の約半数近くが女性。また、自ら運転はしなくても、家族で自家用車の購入を検討される場合など、妻として、母として購入決定が委ねられることが非常に多くなっています。そのため、より女性目線にたったものづくり、販売サービスが市場でも多く求められており、今後も女性技術者や女性管理職の活躍はHondaにとって必要不可欠です。

2つ目は、結婚、出産、子育てなど、多くのライフイベントが女性のキャリアアップに影響を及ぼす点です。私生活も仕事も諦めたくない、そう思っている女性は多くいるはずなのに、時として二者択一せざるを得ない状況がある。すでに、仕事と育児や介護の両立支援について、育児休職、短時間勤務、看護休暇、一時保育などの制度が整備されています。今後は、個々人のキャリア形成において、制度を使いライフイベントと両立しやすい環境をいかにつくっていけるかが課題となると考えています。

女性管理職の増加に向けては、現在の数値から2020年までに3倍、2025年には9倍という目標を立てています。もちろん、ただ数値目標数ありきではありませんし、女性の誰しもが管理職になりたいと願っているわけではないでしょう。「これが女性の働き方である」と一括りにするのではなく、一人ひとりの「目指したい姿」に合わせたキャリアプランを、ライフイベントも織り交ぜながら上司と一緒に考えていける取り組みを、現在進めている最中です。ライフイベントとキャリア形成の両立。これにより、多くの女性従業員が生涯“働きがい”を持ち、目を輝かせながら仕事に臨んでもらえることができたら。それがHondaの描く“人間尊重”の一つであり、私自身の強い想いでもあります。

SECTION 03

変わらない
Hondaの良さを、
さらに進化
させていく。

変わらないHondaの良さを、さらに進化させていく。第一弾として女性の活躍に着目していますが、より多くの価値観を共有するため、今後は様々な国籍や年齢の従業員が活躍するための取り組みにも着手、展開していきたいと考えています。そのために、私は現在、現場を回り各部門のマネージャーや人材開発担当と意見交換をしながら、多様性推進室のアクションプランを検討しています。嬉しいことに、女性従業員から「向後さん、頑張ってください!」と声を掛けてもらったりするんです。私の働きは必要とされてるんだ、と嬉しくなりますね。大事なのは、現場と人事の考えが乖離しないこと。決して机上の空論にしないことです。

実は私自身、新設された多様性推進室へ異動するまでは、長く営業部門で働いてきました。私の入社は1982年。もう昔のことですが、多様な個性で成立しているHondaの姿はその頃から同じです。それこそ、学歴など関係なく、世のため人のために自分がやるべき役割を自ら考え、主体的にアクションをとり、オープンに議論し、チームで共創している。これはHondaの普遍的な良さです。

今後は、より多様な人材に、より平等な機会を用意して、より存分に活躍してもらえる環境をつくることで、このHondaの良さにさらなる磨きをかけていきたいと考えています。若いみなさんは、日本や世界を支えていく貴重な人材です。だからこそ就職活動を機会に、“自分の人生の夢は何か”、“それは選んだ会社で、仕事を通じて実現できるか”をしっかり確認し、よく検討してほしいと願っています。その夢を叶えるのは会社ではなく、自分自身なのですから。