ミッションを完遂するためなら、何をやってもいい。
そんな会社、Honda以外にないと思う。

ミッションを完遂するためなら、
何をやってもいい。
そんな会社、
Honda以外にないと思う。

品質技術

細井 雅規

完成車保証部/指導員
※インタビュー内容は取材当時のものです。

2012年、商用車メーカーに新卒入社し、品質検査に2年間携わる。外国人上司の下で、語学力を活かしながら様々な会議に参加し発言権を得たものの、技術者としての満足度は高まらず、転職を決意。Hondaの採用サイトから応募し、中途入社。現在は完成車品質モジュールの品質保証ロジック/工程/プログラムの設定・運用などに携わっている。

- 職種内容とやりがい -
水素燃料電池自動車の品質保証を一任される。

- 職種内容とやりがい -

水素燃料電池自動車の
品質保証を一任される。

2014年に中途入社し、狭山完成車工場の完成車保証部に配属された私は、すぐに水素燃料電池自動車の品質保証を一任された。電池を含むパワートレイン部分の品質保証をするための、ロジック・工程・プログラムをトータルで考える仕事だ。「一任された」という表現は誇張ではない。他の完成車メーカーであれば、少なくとも数名のチームを組んで取り組むはず。しかしHondaでは、中途で入社したての私に、その仕事を全て任せてしまう。上司は「お前やってみろ」しか言わない。なんてすごい会社だと思った。

完成検査は前職で2年経験を積んでいた。言い換えれば「たった2年」だ。Hondaですぐに通用するというものではない。覚えるべき業務は山積みだった。それだけでも大変だったが、そもそも品質保証の自分が間違えたら売れないというプレッシャーが半端ない。眠れない日々が続く。また、初めて参加した会議は衝撃だった。最初だから、上司の横で、様子を見ながら議事録をとろう。そう決め込んでいた私に、参加者から叱責が飛ぶ。「細井、お前はなぜ黙っているんだ」「意見を言う気がないのか?」「だったら時間のムダだから、出なくていいぞ」。入って間もないとか、そんなことは関係ない。会議で誰かの意見を受けとめ、自ら思考を巡らせば、自ずと質問や意見が出るはずだ。出ないのは、ちゃんと受けとめてない証拠だ。そこに、先輩たちは怒っていたのだ。会議に出た以上は、絶対にアウトプットしなければ。睡眠不足の頭が覚醒した。

水素燃料電池自動車の品質モジュールを丸ごと担う。任されたミッションを完遂するためなら、Hondaでは何をやってもいい。設計、製造など各部門の人間とコンタクトを取り、窓口になってもらい、勝手に部署横断のチームを作っていい。研究所のマネジメントクラスを相手に、「そうじゃないんです、こうしてください」と指示を出してもいい。知見を持つ大学の研究者とコンタクトを取りたいと言えば、上司はその分の予算を組んでくれる。

一方、現場からはがんがん意見をもらう。現場で手を動かしているのは、スキルや経験をアピールすれば設計など他部門にコンバートされても不思議はない社員ばかり。取引のある部品メーカーからは、「設備の仕様書に数十ページとか、Hondaの仕様書は半端ない」と評判だ。そんな仕様書を書ける人たちから「お前が考えた検査はやりづらい!」と意見をもらえることは、むしろチャンスだ。

こんな恵まれた会社、他にあるだろうか。仕事をしていて、思わず笑みがこぼれる。

- キャリアストーリー -
自分が頑張ることが、日本の社会のためになる。

- キャリアストーリー -

自分が頑張ることが、
日本の社会のためになる。

昔からHondaが大好きだった。当時のNSXを見て、「すごい車作るな、エンジン屋が楽しそうだ」と感じていた。学生時代には、フレームやクラッシャブルゾーンを設計するメカニックとして、フォーミュラSAEに参加。アメリカで開催された世界大会では、アジア人学生チームとして初の入賞を果たす。日本ではあまり騒がれなかったけれど。そのメインスポンサーがHondaだった。Hondaが提供してくれたのは、おカネだけじゃない。年2回、ツインリンクもてぎに私たちのような学生チームを招き、試走する環境を与えてくれた。設計方法が分からないと言えば、Hondaの設計OBを招き、図面や足回りのセッティングについて丁寧に教えてくれた。こんな関係を築けたのだから、就職先はHonda以外に考えられない。…と思いきや、就活では書類選考で落とされる。世の中、そんなにシンプルにはできていない。

それでも車に携わりたいと思い、商用車メーカーに就職。配属された完成検査部門で2年間経験を積んだ。輸入した商用車を日本の法規に合わせて作り直し、検査する仕事。検査結果をまとめるだけで、設計や他の部門へ直接フィードバックし、議論することはできない。残念ながらモノづくりの面白さを感じることが難しく、転職を決意する。転職活動では、いくつかの部品メーカーを紹介してもらい、内定ももらった。でも、Hondaを諦めきれない。直談判するつもりで、Hondaの採用HPから自力で応募。面接に進むことになった。面接官は、今の上司。2年間の実務経験をあまりポジティブに捉えていない様子で、こう質問してきた。「なぜHondaが君を採用しなければいけないか、理由を教えてくれ」。私は迷わず切り返した。「私が完成車メーカーで頑張ることが、日本の社会のためになるから」。採用が決まった。あとで理由を聞いたら、自分のためではなく、社会のためという私の答えが気に入ったから、とのこと。

思わず口をついて出た言葉だが、私は当時も今も、本当にそう思っている。だからこそ、自分のミスで完成車が世に出ないという事態を、引き起こしてはならない。でも、もう一人で悶々と眠れない夜を過ごす必要はない。部署を超えて作ったチーム。そのチームを通して生まれた社内人脈。大学など外部の研究機関とのネットワーク。あらゆるものが、自分の仕事を高みに引き上げてくれる。そう信じているから。

column

Hondaの品質技術
(四輪完成車)

埼玉製作所にて完成車量産のための品質見極めと評価を行い、製造現場はもちろん本田技術研究所とも連携して品質熟成を展開し、量産出荷保証を構築する。新機種・新機能開発時の図面検証とテストデータ解析、量産不具合・市場不具合の仕様対策推進、設計変更に関する技術判断など。●仕事詳細:新機種の足廻り・乗り心地などに関する仕様熟成・テスト/制御システム・ワイヤリングの検証/測定設備の導入検討・維持管理/海外生産拠点に対する支援/海外長期出張 ●将来的には海外駐在や、新機種・新機能の生産部門のプロジェクトリーダーとして活躍が可能。