事業領域
多角的な事業を展開するトータルモビリティカンパニー
Hondaは、四輪(クルマ)・二輪(バイク)だけでなく、IT技術を活用したモビリティサービス、芝刈り機・発電機などのパワープロダクツ、航空、マリン、水素、ロボットや宇宙などの新領域まで多角的な事業を展開しています。これらはすべてHondaのグローバルブランドスローガン「How we move you.」を実現するために生みだされています。
このような幅広い事業領域の技術をかけ合わせてシナジーを生みだせるのが、Hondaの強みのひとつです。また入社後には、本人の希望や適性次第で別事業へ異動する機会もあるため、様々な経験・スキルを身につけて、キャリアの選択肢を広く持つことができます。
ここでは、そんなHondaの各事業について紹介します。
四輪(クルマ)
「四輪の地図を塗り替えようじゃないか」。1963年、そんな掛け声のもとでHondaの四輪事業は始まりました。現在は、Hondaが目指す「自由な移動の喜びの創造」と「環境負荷ゼロ・交通事故死者ゼロ」を実現するための核とも言える事業となっています。
具体的には「2040年までにEV・FCV販売比率をグローバルで100%」という目標に向けた電動化の推進が重要課題です。それに加えて、独自のビークルOSの開発などソフトウェア領域の強化、自動運転・運転支援システムのさらなる進化、コネクテッド・デジタルサービスによる新たな付加価値の創造などにも注力しています。
四輪車市場は、自動車メーカーだけでなく異業界からも様々な企業が参入し、しのぎを削っている状況です。そのため技術の進歩が非常に早く、他社にはない新たな発想や強い独自性が求められます。また、Hondaの四輪事業は多くの国や地域のお客様に製品を提供しており、電動化やソフトウェアなどの領域で海外企業との戦略的なパートナーシップを強化しているため、グローバルな仕事に挑戦できる環境となっています。
四輪(クルマ)の注目トピック
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二輪(バイク)
Hondaは、自転車用補助エンジンの製造から始まり、スーパーカブの大ヒットによって躍進を遂げた、二輪事業を原点とする会社です。そこから現在では年間約2千万台のバイクを世界で販売するトップメーカーに成長し、二輪事業は収益面においてもHondaを支える柱となっています。
バイクは新興国において生活インフラともいえる重要な移動手段であり、今後も市場の拡大が見込まれます。さらにHondaは、電動バイク、交換式バッテリーのシェアリングサービス、車両と連携するアプリなどによって、二輪車市場の新しい可能性を切り開こうとしています。
EVやコネクテッドの領域はクルマへの実装が注目されていますが、だからこそバイクへの活用には新しい価値が多く眠っているとも言えます。世界のリーディングカンパニーとして自分の仕事の影響力を感じながら、新たな領域の開拓にも挑戦できるのがHondaの二輪事業です。
二輪(バイク)の注目トピック
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モビリティサービス
移動をサービス化する「MaaS」の領域にも、Hondaは積極的に参入しています。現在はカーシェアやデリバリードライバー向けバイクのサブスクリプションサービスなどを展開しているほか、GM クルーズホールディングスLLC、ゼネラルモーターズとの協業による自動運転タクシーサービスの開発と実証実験も進めています。
クルマやバイクはもちろん、陸・海・空のモビリティ、ロボット、バッテリー、水素電池など、様々な製品・技術を持っているのがHondaの強みです。加えて、様々な製品や地域のお客様の走行データ・サービス利用データを蓄積しており、その膨大なデータを分析・活用して安全や利便性の観点で交通社会に還元する取り組みも行っています。
モビリティサービス事業では、Hondaが持つ豊富なアセットを活かした新規サービスの企画・開発から、既存サービスの運用・拡販まで幅広いフェーズに携わることができます。
モビリティサービスの注目トピック
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パワープロダクツ
パワープロダクツ事業は、Hondaのルーツである二輪事業の次に歴史のある事業です。小型の汎用エンジンから始まり、耕うん機、芝刈機、発電機、ポンプなど、人々の生活に役立つために様々な形の製品を生み出してきました。現在は商品の電動化や知能化・自律化などに領域を拡大し、「移動と暮らしに新価値を提供する」事業へと可能性を拡げています。
創業者の「人々の生活を少しでも楽にしたい、豊かにしたい、技術で人々の生活の役に立ちたい」という想いを受け継いだ事業であり、世界各国の地域特性・文化・生活習慣との結びつきも強いです。現地のニーズに合わせた製品を開発・生産・販売するため、海外拠点で働く機会もあり、人々の生活に深く根付いたモノづくりに携わることができます。
パワープロダクツの注目トピック
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マリン
マリン事業は、パワープロダクツ事業の一環として汎用エンジンを応用する形で始まりました。今では業務用からマリンレジャーまで幅広い用途でHondaの船外機が利用されています。
「水上を走るもの、水を汚すべからず」という本田宗一郎の考えから、環境負荷の低い4ストロークエンジンの船外機にこだわってきたマリン事業。その考えは現在も受け継がれており、四輪・二輪で培った技術を活用した製品の電動化も進められています。
マリンの注目トピック
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航空
創業からの夢であった「空」への挑戦は、1986年に始まりました。その夢を叶えたのが、ビジネスジェット機では世界初となる独自開発の主翼上面エンジン配置を実現した「HondaJet」です。世界中の注目を集め、次々に販売地域を拡大していったHondaJetは、販売開始から約2年後の2017年に、小型ビジネスジェット機のデリバリー数で世界1位となりました。
現在では航空エンジンおよびHondaJetのさらなる進化だけでなく、地上のモビリティと比べても電動化が難しいとされる航空領域でのカーボンニュートラルの実現にも挑戦しています。
航空の注目トピック
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水素(燃料電池)
Hondaは世界最大のエンジンサプライヤーとしてCO2排出量の削減という課題に向き合う中で、早くから水素エネルギーの可能性に注目してきました。1980年代には燃料電池の基礎研究を開始し、長きに渡って燃料電池自動車の研究・開発を進めています。
そして現在では、この燃料電池技術を大型トラックや建設機械、非常用電源、宇宙での循環型再生エネルギーシステムの開発など、様々な用途に活用していくための取り組みを進めています。
水素(燃料電池)の注目トピック
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新領域(ロボット・宇宙・新モビリティ等)
ここまで挙げてきた事業とは異なる新たな領域にも、Hondaは積極的に挑戦しています。空の移動を身近にする電動垂直離着陸機「Honda eVTOL」、時間と空間を超えて人の分身として動く「アバターロボット」、小型ロケットなどによる「宇宙領域への進出」などが、具体的に進められているプロジェクトの一例です。
このように幅広い領域の技術をかけ合わせてシナジーを生み、既存の概念に捉われず新たな価値を創造していけることがHondaの強みであり、Hondaで働く面白さでもあります。